株式会社ワークセブン 事業分析レポート
事業計画・アクションプラン策定のための現状分析 | 作成: 2026年4月1日
エグゼクティブサマリー
現状
- 直近完了年度売上: 864百万円
- 前年比: +23.1%
- 年間案件数(推定): 2,472件
- 原状回復 平均単価: 712千円
- 当期(2025/2026)7ヶ月: 558百万円(年換算957百万円)
主要発見
- 案件の47%が小修繕(件数ベース)だが売上の86%は原状回復
- 上位10物件で売上の約33%を集中保有
- 原状回復の工期中央値は18日
- 季節変動は緩やか(月間270~340件で安定)
- 見積データは全社売上の約30-60%をカバー
推奨アクション
- 手配ポジションの採用を最優先(充足率77%で最も逼迫)
- 施工管理責任者(一級建築士)の採用継続
- ピーク月対応の繁忙期体制設計(6月に25.5名相当の工数発生)
- DX推進で見積・報告書のh/件を削減
年間売上
8.6億円
+23.1% YoY
当期(7ヶ月)
5.6億円
年換算 9.6億
年間案件数
2,472件
月平均 206件
原状回復 平均単価
71.2万円
中央値 33.5万
原状回復 工期中央値
18日
平均 20日
物件数
235件
Top10で33%集中
売上トレンド(8年間)
分析ポイント
- 2022/2023期がピーク(951百万円)、2023/2024期に減収(702百万円)
- 2024/2025期は回復傾向(864百万円、YoY+23.1%)
- 退去修繕(原状回復)が売上の大部分を占め、小修繕は安定推移
- 当期(2025/2026)は7ヶ月で558百万円、年換算957百万円とさらに拡大傾向
部門別売上構成
部門構成の変遷
- 法人パートナー(旧運営4部)が最大の売上ドライバー
- PM事業部が近年急成長(2024/2025期にPM事業部の退去修繕が大幅増)
- パートナー1部(旧運営1部)は安定推移
- 最新期ではソリューション事業部・KEN・東急系など新規取引先が複数追加
減収要因分析(2022/2023 → 2023/2024)
減収の主因
- 法人パートナー(旧運営4部)が最大の減収要因 — 大型案件の減少が影響
- PM事業部も縮小 — 処理キャパシティの限界が示唆される
- パートナー1部(旧運営1部)はほぼ横ばい — 安定顧客基盤
- 2024/2025期には回復しており、一時的な落ち込みだった可能性
案件分析(直近18ヶ月・見積データ)
1,136件
原状回復 (31%)
合計 809百万円
1,749件
小修繕 (47%)
合計 129百万円
824件
鍵交換 (22%)
合計 6百万円
案件の特徴
- 原状回復は件数の31%だが金額の86%を占める — 収益の柱
- 原状回復の単価帯は10~30万円が最多(321件)、100万超も225件
- 小修繕は5万円未満が70%(1,224件)— 件数は多いが低単価
- 月別案件数は比較的安定(270~340件/月)、季節性は緩やか
物件別分析(上位10物件)
| 物件名 | 件数 | 売上合計 | 平均単価 |
|---|---|---|---|
| 文京グリーンコートビュータワー本駒込 | 281件 | 68.4百万円 | 243千円 |
| 代官山タワー | 86件 | 49.4百万円 | 574千円 |
| プライムスクェアシティ | 57件 | 37.6百万円 | 659千円 |
| コンフォリア要町 | 41件 | 28.0百万円 | 682千円 |
| エルスタンザ白金台 | 48件 | 26.1百万円 | 543千円 |
| 品川グラスレジデンス | 68件 | 25.6百万円 | 377千円 |
| プルデンシャルタワーレジデンス | 24件 | 24.9百万円 | 1037千円 |
| ランテンヌ四谷 | 89件 | 23.6百万円 | 265千円 |
| TREFORM | 122件 | 23.1百万円 | 189千円 |
| コンフォリア芝浦Ⅱ | 7件 | 21.7百万円 | 3100千円 |
物件集中度
- 上位10物件で売上の約33%、上位20物件で約50%を集中
- 文京グリーンコート(281件)が圧倒的な案件数 — 小修繕中心の多頻度型
- プルデンシャルタワー/コンフォリア芝浦IIは高単価型(平均100万超)
- 物件タイプ別の戦略差が明確(多頻度×低単価 vs 少数×高単価)
工期分析
工期統計(原状回復)
| 平均工期 | 20日 |
| 中央値 | 18日 |
| 標準偏差 | 12日 |
| 同時進行(ピーク月) | 182件 |
ポイント
- ピーク月(2025/06)の原状回復同時進行: 182件
- 工期中央値18日 → 常時約60件が並走する計算
- 詳細なロール別人員分析は人員推定 v2を参照
必要人員推定 v2(工程×ロール別分析)
毛利データ(工程×ロール別h/件)× 見積DB実績件数でロール別ワークロードを算出。分析対象: 2024/09〜2025/07(11ヶ月)
月平均ワークロード
2,834h
354人日 / 月
必要人員(月平均)
17.7名
v1比: ▲5.0名(精緻化)
ピーク月(2025/06)
4,085h
→ 必要人員 25.5名
現状人員(組織図ベース)
19.5名
充足率 110%(兼務按分込)
工程×ロール別 工数マスタ(毛利データ)
| 種別 | 価格帯 | 営業 | サポート | 事務 | 手配 | チェック | 経理 | 合計h |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 原状回復 | 〜50万 | 3.6 | 2.5 | 3.8 | 2.1 | 4.2 | 1.0 | 17.1 |
| 50〜100万 | 6.1 | 4.0 | 4.8 | 4.1 | 5.7 | 1.0 | 25.6 | |
| 100〜200万 | 8.6 | 5.5 | 5.5 | 8.1 | 7.2 | 1.0 | 35.9 | |
| 200〜400万 | 16.6 | 9.0 | 6.3 | 16.1 | 10.2 | 1.0 | 59.1 | |
| 400万〜 | 31.6 | 11.5 | 7.0 | 32.1 | 14.7 | 1.0 | 97.9 | |
| 小修繕 | 〜3万 | - | - | 1.0 | 0.5 | - | - | 1.5 |
| 3〜10万 | - | - | 2.0 | 0.5 | - | - | 2.5 | |
| 10〜30万 | - | - | 2.0 | 1.0 | - | - | 3.0 | |
| 30万〜 | - | - | 3.0 | 1.0 | - | - | 4.0 | |
| 鍵交換 | 一律 | - | - | 0.5 | - | 1.5 | - | 2.0 |
※ 小修繕のロール配分は仮定値(受付=事務, 手配=手配, 完了報告=事務)。次回定例で毛利さんに確認予定
月次キャパシティ vs 実績ワークロード
現状キャパシティ(19.5名 × 160h)
赤色の領域 = キャパ超過(残業・品質低下リスク)
ロール別 キャパシティ vs 必要工数(月平均)
採用緊急度ランキング
| 順位 | ロール | 必要人数 | 現在人数 | 不足 | 充足率 | 採用中 | ステータス | キャパシティ |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 手配 | 3.3 | 2.5 | -0.8 | 77% | 2枠 | 深刻な不足 |
|
| 2 | 営業事務 | 4.3 | 4.0 | -0.3 | 93% | 1枠 | やや不足 |
|
| 3 | チェック | 3.9 | 4.5 | +0.6 | 117% | 2枠 | 充足 |
|
| 4 | 営業 | 3.5 | 4.5 | +1.0 | 128% | 1-2枠 | 余裕 |
|
| 5 | 営業サポート | 2.2 | 3.0 | +0.8 | 137% | 2枠 | 余裕 |
|
| 6 | 経理 | 0.6 | 1.0 | +0.4 | 167% | - | 余裕 |
|
組織図 → ロール対応表(現在人員)
営業部(毛利マネージャー)
営業(チームリーダー)
毛利, 梅内, 堀内, 渋谷, (西田0.5)
サポート(補佐)
小川, 安藤, 鶴山
事務(田中チーム+見積)
田中(吉), 石原, 宮田, 井上
施工管理部(西田マネージャー)
手配(相澤チーム)
相澤, (西田0.5), 立川
チェック(君山チーム)
君山(敦), 長嶺, 山口, 出縄, (藤江0.5)
経理
風間
※ 西田(COO)・藤江は営業部と施工管理部を兼務。各0.5人分で按分
v1 → v2 比較
| 項目 | v1(仮値) | v2(毛利データ) | 変更点 |
|---|---|---|---|
| データソース | 金額帯×仮の重み係数 | 毛利氏作成の工程×ロール別h/件 | 実務者データに基づく精緻化 |
| 価格帯 | 全案件一律4段階 | 種別ごとに独立(原状5/小修繕4/鍵交換1) | 種別特性を反映 |
| ロール分解 | なし | 6ロール(営業/サポ/事務/手配/チェック/経理) | 採用判断に直結 |
| 間接工数 | 未反映 | 見積・報告書・折衝等を含む全16工程 | 管理業務を網羅 |
| 必要人員(月平均) | 22.7名 | 17.7名 | ▲5.0名(v1のXL重み過大が主因) |
| 現状人員 | 14名 | 19.5名(組織図ベース・兼務按分) | 組織図で実態把握 |
| 充足率 | 62% | 110%(全体) | 全体は充足もロール偏りあり |
v2の主な改善: v1では大規模案件の重みが過大(XL=10人日=80h vs 実データ59〜98h)、かつ小修繕に原状回復並みの重みが付いていた。種別分離と実データ適用でより正確な推定に
前提条件と注意点
計算前提
- 月20営業日 × 8h = 160h/人で人数換算
- 分析対象: 2024/09〜2025/07(11ヶ月、完全月のみ)
- 見積DBは全社売上の30-60%をカバー(PMコネクト経由の案件が中心)
- 兼務者(西田・藤江)は各部門0.5人分で按分
- 小修繕のロール配分は仮定値(毛利データで未入力のため)
今後の精度向上
- 小修繕ロール配分: 次回定例で毛利さんに確認し確定
- 全案件データ: PMコネクト外の案件もカバーする場合、係数補正が必要
- 季節変動: ピーク月(6月)対応には繁忙期の臨時体制設計が有効
- DX効果: 見積・報告書の自動化でh/件の削減余地あり
データノート
- 売上集計表: 2018年2月〜2026年8月(1497レコード、17部門)税抜ベース
- 見積検索: 2024年3月〜2025年8月(3,709件、235物件)
- 部門名は期ごとに変遷あり(運営1部→パートナー1部等)。本レポートでは統一名称で集計
- 見積データのカバレッジは月によって変動(全社売上の約30-60%)。リノベ事業部等は含まれていない可能性
- 本レポートは売上データのみ。利益率・粗利分析にはfreee会計データが別途必要